暑い日が続き、熱中症になる方が激増しています。
特に気配りが必要なのは、高齢者や小さな子供です。
炎天下の中外出せず、自宅の中にいる状態であっても、熱中症は知らないうちにかかっていたりするものです。
一例を挙げますと、室内温度28℃の環境で過ごしていた高齢者の方が熱中症にかかり、救急車で搬送される事例がありました。
室内温度28℃といいますと、環境省が推奨するクールビズでの室内温度の目安とされているため、そんなに不快な温度でないのでは?と思われる方が多いでしょう。
しかし、この事例でネックとなるのが「湿度」なのです。
室内温度が28℃に保たれている環境であっても、湿度が70%だと熱中症警戒レベル、71%以上になると厳重警戒レベルとも言われているのです。
クーラーの「除湿機能」などを上手に使い、湿度にも気を配ることが大事なのですね。
★暑さ指数(WBGT)を計測してみよう!
いま、自分が置かれている環境に熱中症のリスクがないか、さらに詳しく知りたい場合は、暑さ指数(WBGT)を計測してみましょう。
サイトの入力項目は、以下の通りです。
★気温
★相対湿度
★全天日射量(kW/㎡)
★平均風速(m/s)
を入力してゆきます。
★気温 と ★湿度 ★風速 に関しては、ネット検索で簡単に調べることができます。
★気温31℃
★湿度66%
★風速2m/s
と確認できました。
★★★★★★★★★★★★★★★
さて問題は、
★全天日射量(kW/㎡)
です。
全天日射量は、気象庁のデータを参考にしてみます。
とりあえず、東京の全天日射量を確認してみましょう。
表には「1.84」とあります。
さて。これで入力すべき数字は揃ったのかな?と思いきや…。
よく見ると、先ほどの暑さ指数(WBGT)計測サイトの全天日射量の単位は
kW/m2 とあります。
一方、気象庁の全天日射量の単位は MJ/m2
面倒くさいですが、MJ/m2 から kW/m2 へ変換しなくてはなりません…。
これをkWh/m2に換算する場合、1kW※(h)=3.6MJであるため、MJ/m2で表された日射量を3.6で割ります。
※h=1時間
(1.84MJ/m2÷3.6)=0.5111kWh/m2となります。
四捨五入して、0.51としましょう。
さてこれで、
★気温31℃
★湿度66%
★風速2m/s
★全天日射量0.51kW/m2
の数字が揃いました。
実際に入力してみると…。
暑さ指数(WBGT)=29.7℃ (厳重警戒)
となりました。
ちなみに厳重警戒は上から2番目。
今日の東京も、かなり注意が必要なようですね!
みなさんも是非、お住いの地域の暑さ指数(WBGT)を計測してみて下さいね。