繊維の宝石「海島綿」って知ってる?

本日は、フェムテック商品にも数多く使われる「コットン」についての話題をお届けします。

コットンは、私たちの生活に欠かせない天然繊維の一つです。

衣類はもちろん、タオルや寝具、そしてデリケートな女性用のサニタリーグッズに至るまで、幅広い用途で利用されています。

しかし、「コットン」と一言で言っても、その種類は多岐にわたり、それぞれ異なる特徴を持っています。

 

現在、世界で栽培されているコットンの主な品種は、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

  1. アップランドコットン(陸地綿)

  2. ピマコットン(超長繊維綿)

  3. エジプト綿(超長繊維綿)

  4. 海島綿(かいとうめん)(超長繊維綿)

今日はその中でも最高級とされる「海島綿」について調べてみたいと思います。

 

母の日や父の日に備え、海島綿のグッズを探してみるのはいかがでしょうか?

 

海島綿:繊維の宝石が織りなす極上の肌触り

海島綿(かいとうめん)は、「繊維の宝石」とも称される、世界でもごく限られた地域でしか栽培されない希少な綿花です。

その名の通り、主にカリブ海の島々で育まれ、特有の気候と土壌が、他に類を見ない高品質な綿繊維を生み出します。

 

海島綿の卓越した特性

 

海島綿の最大の特徴は、その繊維の長さと細さにあります。

一般的な綿花と比較して、非常に長く、そして細い繊維は、撚(よ)りを少なくしても強度としなやかさを保つことが可能です。これにより、まるでカシミヤのような滑らかな肌触りと、シルクのような上品な光沢感が生まれます。

また、海島綿は天然の撚りが非常に多いことも特徴の一つです。

この自然な撚りのおかげで、ふっくらとした柔らかな風合いを持ち、抜群の吸湿性を発揮します。汗をかいても蒸れにくく、快適な着心地が持続するため、高級な衣料品や寝具に最適な素材として珍重されています。

さらに、油分を豊富に含んでいるため、しっとりとした独特のタッチも魅力です。

 

希少性と栽培の難しさ

 

海島綿が「幻のコットン」と呼ばれる所以は、その極めて低い生産量にあります。世界の綿花生産量全体から見ると、わずか0.01%程度という希少性です。

 

その栽培には、年間平均気温26~28℃、昼夜の温度差が少ない、年間総雨量1,100~1,200mm、年間総日照時間3,000時間以上といった、非常に特殊な気象条件が求められます。

さらに、綿木の発芽成長期が雨季、開花時期が乾季という気象サイクルと、水はけの良いアルカリ性の土壌が不可欠です。これらの厳しい条件が揃った地域で、丁寧に手間をかけて栽培されることで、均一で節の少ない、高品質な海島綿が育ちます。

 

歴史的に見ると、16世紀末に西インド諸島が英国領となって以来、海島綿の栽培が盛んになりました。その素晴らしい品質は英国王室にも献上され、エリザベス1世が大変気に入ったと伝えられています。

かつては、その希少性から同じ重さの金と同等の価値を持っていたとも言われています。

 

海島綿がもたらす贅沢

 

現在では、西インド諸島の一部地域と、アメリカ合衆国の一部で栽培されています。日本へは、1975年にエリザベス女王夫妻が来日されたことを機に、ようやく原綿の輸入が認められるようになりました。

海島綿はその特性から、高級シャツ、肌着、タオル、寝具など、直接肌に触れる製品に多く用いられています。その滑らかで優しい肌触りは、一度体験すると忘れられないほどの心地よさです。耐久性にも優れているため、繰り返し洗濯しても風合いが損なわれにくいのも特徴です。

 

販売店・ブランド例

 

価格帯

海島綿製品は、一般的な綿製品と比較して高価になる傾向があります。

  • タオル: フェイスタオルで数千円~、バスタオルで1万円以上するものもあります。
  • シャツ: 1万円~数万円程度が一般的です。
  • パジャマ: 3万円以上のものもあります。

海島綿製品は、その希少性と品質の高さから、長く愛用できる贅沢な一品と言えるでしょう。購入の際は、素材表示などをしっかりと確認することをおすすめします。

まとめ

 

お気に入りの海島綿グッズは見つかりましたか?

スタッフはSEIWA (成和)さんの、海島綿のネクタイが気に入ってしまいました!

色合いがブルー系のものは、ニットながらも夏の装いに似合いそうです(^^)

 

みなさんもお気に入りの海島綿グッズを探してみて下さいね!

 

COLUMN / BLOG 一覧に戻る