冬場は女性にとって、体調が崩れがちなシーズンです。
ドラッグストアに行くと、様々な漢方が置いてあるので、みなさんの中にも漢方を愛用している方がいらっしゃるのではないでしょうか?
漢方を服用する中で
「漢方薬を飲み始めたら、なんだか体調が悪くなった気がする…」
と感じたことはありませんか?
もしかしたら、それは**瞑眩(めんげん)**かもしれません。
瞑眩とは、漢方薬が体に作用し、症状が一時的に悪化したり、今までなかった症状が現れたりする現象です。
本日は、瞑眩と副作用の違いや、冬場女性に効果がある漢方についてお伝えします。
瞑眩と副作用の違い
瞑眩と副作用は、どちらも薬を服用した後に起こる不快な症状ですが、その性質は大きく異なります。
瞑眩のメカニズム
漢方では、「気・血・水」のバランスが崩れると病気になると考えます。漢方薬は、このバランスを整えることで体を治そうとします。
瞑眩は、漢方薬が体に作用する過程で、一時的に「気・血・水」のバランスが乱れることで起こると考えられています。
瞑眩の種類
瞑眩には、様々な種類があります。
- 好転反応: 体が本来の状態に戻ろうとする反応(例:便秘が解消される際に、一時的に下痢になる)
- 排毒反応: 体内に溜まっていた老廃物や毒素が排出される反応(例:肌荒れが一時的に悪化する)
- 調整反応: 体のバランスが整う過程で起こる反応(例:冷えが改善される際に、一時的に発熱する)
瞑眩が起こりやすい人の特徴
- 冷え性
- 虚弱体質
- ストレスを抱えている
- 慢性的な疾患がある
瞑眩が起こった時の対処法
- 症状が軽い場合は、様子を見る
- 症状が続くようなら、医師や薬剤師に相談する
- 漢方薬の量を調整する、または種類を変更する
冬におすすめの漢方
冬は寒さが厳しく、体が冷えやすい季節です。冷えは「気・血・水」の流れを滞らせ、様々な不調を引き起こす原因となります。
冬におすすめの漢方薬としては、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが挙げられます。
- 当帰芍薬散: 冷え性で貧血気味の女性におすすめ。血行を促進し、体を温める効果があります。
- 桂枝茯苓丸: 冷えのぼせがあり、下腹部痛や生理痛がある女性におすすめ。血行を促進し、炎症を抑える効果があります。
これらの漢方薬は、体の内側から温め、血行を改善することで、冬の寒さによる不調を和らげてくれます。
最後に
漢方薬は、体質や症状に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。自己判断で服用せず、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
また、瞑眩と思われる症状が現れた場合は、無理に服用を続けず、医師や薬剤師に相談してください。
漢方を上手に活用して、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
【免責事項】
この記事は、漢方の一般的な情報を提供するものであり、医学的なアドバイスではありません。漢方薬の服用に関しては、必ず医師や薬剤師に相談してください。