大切な『セーファーセックス』のお話し

最近、フェムテック関連の記事を読むと、若者層を中心に性感染症が増えていることが伺えます。

 

望まない妊娠を避けるための避妊に関しては、意識して気を付けている女性がほとんどかと思いますが、性感染症対策になると、『避妊と同じ対策で良いのでは?』と考えている方が多いようです。

 

本日は、STD(性感染症)の感染経路や、おもな症状についてまとめてみました。

STD(性感染症)とは?

STD(性感染症)とは、性行為で感染する病気の総称です。

 

STD(=Sexually Transmitted Diseases)は、ウイルス、細菌の接触感染により引き起こされます。

 

例えば「性器クラミジア感染症」「淋菌感染症(淋病)」「梅毒」「性器ヘルペス」など。

 

これらは決して旧時代の病気ではありません。

気づき難い症状の場合が多く、知らない間に侵攻していくことがあります。

 

どうやって感染するの?

STDは、性行為だけではなく、オーラルセックスやディープキスでも感染します。

他者との性経験があれば、その回数に関わらず感染の可能性はあります。

誰にでも感染する可能性があるからこそ、予防がとても大切です。

主なSTDと、その症状

●性器クラミジア感染症

無症状の場合が多いですが、おりものが黄色くなり増える、生理のような痛み、不正性器出血などの症状があります。進行すると、骨盤内炎、卵管炎などになる可能性があります。

 

●淋菌感染症(淋病)

オーラルセックスで感染する可能性が高い病気です。

黄緑色の濃いおりものや、尿道から膿が出ることがあります。進行すると子宮内膜炎、卵管炎を起こすことがあります。

 

●トリコモナス症

強い悪臭がする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出てきます。

膣炎を起こし、陰部が痒くなったり痛くなったりします。

性交時や排尿時に痛みがありますが、中には症状が出ない場合もあります。

 

●梅毒

症状がない場合もあります。症状が現れたり、自然に消えたりを繰り返すことも…。

治療しないと、病気が進行してしまいます。

第1期は、性器、肛門、唇にしこりができ、第2期には全身に小さな斑点が多数できます。

 

●HIV感染症

感染した2~4週間経過すると、発熱、のどの痛み、筋肉痛など、インフルエンザに似た症状が出ます。これらの症状は多くの場合、自然に消えます。また、無症状の場合もあります。

 

不安を感じたら…

STDは治療ができます。もし不安を感じたら、医療機関にかかりましょう。

病院へ行くのが一番ですが、「行きにくい」と感じる場合は、近くの保健所や保健局に相談して下さい。

自分が少しでも不安に感じたり、体調に異変を感じた時には、パートナーに「心配が解消するまで行為を控えて欲しい」と伝えることが重要です。

それはとても勇気が必要なことかも知れませんが、自分の心身を守れるのは自分しかいません。

 

現在STDでお悩みの方。自分をいたわり、少しだけ勇気をもって、STD完治に臨んで下さいね。

COLUMN / BLOG 一覧に戻る