いつも当ブログではフェムテック情報をお届けしておりますが、
そもそも「フェムテック」とは何なのでしょうか?
フェムテックとは、女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのことです。
世界では500億ドル(約6.5兆円)の市場になると予測されており、日本でも関連の企業が増え、経済産業省が補助事業を開始するなど、注目が集まっています。
この記事では、日本のフェムテック産業の最先端の情報をご紹介します。
🌟日本のフェムテック産業の現状と課題
日本のフェムテック産業は、まだ発展途上の段階にあります。
経済産業省が2021年に実施した実態調査によると、フェムテック事業者は約100社程度で、そのうち約半数が2018年以降に設立された新興企業です。
また、フェムテック製品・サービスの利用者は約200万人で、女性の約3%に相当します。
これらの数字から、日本のフェムテック市場はまだ小さく、成長の余地が大きいことがわかります。
それに加えて、日本のフェムテック産業にはさまざまな課題も存在します。 例えば、以下のようなものが挙げられます。
●女性の健康課題に対する社会的な理解や関心が低いこと。
●フェムテック製品・サービスの品質や安全性に関する規制やガイドラインが不十分なこと。
●フェムテック製品・サービスの普及や啓発が不十分なこと。
これらの課題を解決するためには、政府や業界団体、医療機関、メディアなど、さまざまなステークホルダー(利害関係者)の協力が必要です。
また、フェムテック事業者自身もユーザーのニーズやフィードバックに応え、品質や安全性を高め、価値提案やマーケティングを強化する必要があります。
🌟日本のフェムテックアプリの事例
日本のフェムテックサービスは多様なものが提供されていますが、 ここでは代表的なアプリサービスの事例をいくつか紹介してみようと思います。
月経分野
月経痛やPMSに悩む女性は多く、仕事や学業にも影響が出ることが…。
しかし、日本では月経に関する正しい知識や対処法が十分に普及しておらず、多くの女性が何もせずに我慢しています。
アプリを活用して自分の身体を知ることから始めてみるのも良いですね。
🌟「スマルナ」
低用量ピルのオンライン処方サービスです。
月経周期や症状に応じて、専門医が適切なピルを選んでくれます。
また、ピルの服用方法や副作用などについても、オンラインで相談できます。
ピルは定期的に自宅に届けられるので、通院や薬局に行く手間が省けます。
スマルナ|自宅からスマホで、ピルの相談・診察・処方まで。 (smaluna.com)
🌟「ケアミー」
生理や妊娠の不安をチャットで相談できる生理管理アプリです。
ケアミーならLINEで簡単ペアリング!パートナーと一緒に生理管理 | デジタルヘルスのアプリケーション (appdigitalhealth.com)
🌟「ルナルナ」
20 年以上の実績がある老舗サービス。妊活のサポートもしてくれるアプリです。
サービス一覧|一般ユーザー向け|ルナルナ (lnln.jp)
育児分野
🌟「じょさんしONLINE」
妊娠・出産・育児をサポートするオンライン個人相談サービスです。
じょさんしONLINE|オンラインで気軽に助産師のサポートが受けられる新しいスタイルの子育てサポート (josanshi-cafe.com)
更年期分野
🌟「よりそる」
更年期障害の症状を共有するアプリ・掲示板です。
🌟フェムテックの中でも注目されるアプリ開発
フェムテックは、女性の健康や幸福を向上させる大切な分野であるため、これまでも多くのフェムテックアプリが登場しましたが、そのいくつかは今現在、ダウンロードサービスが終了しているものもあります。
また、アプリ全体を見ると、生理や妊活に関するアプリが多く、更年期や女性特有の疾患に関するものは少ない印象を受けました。
女性の健康はライフステージによって変化するため、多様なニーズに応えるアプリの開発が必要ですね。
まだまだ始まったばかりのフェムテック業界。
今後のフェムテックアプリの動向にも注視して行こうと思います。