さて、本日も昨日に引き続き、スウェーデンのお話をひとつご紹介させて頂きます。
スウェーデンは、男女共同参画の精神が根付いている国として有名ですが、性に関する事柄に関しても、子供のころからしっかりと教育されています。
スウェーデンではユースクリニックという、12歳~25歳くらいの若者を対象にした公的な医療機関があちこちにあって、性やメンタルに関するケアがほぼ無償で行われているそうです。
そこで行われる性教育は、避妊の方法や性感染症について。
さらにはセックスの仕方や気持ちよくなる仕組みに及ぶまで、かなり具体的な内容が正確に伝えられるそうなのですが、中でも一番重点を置いているのが、
「性交渉における“同意”の概念」
なのだとか。
🌟同意の概念を教える「ティーコンセント」
スウェーデンの子供たちが性教育を受ける際、一番初めに見る動画があります。
それは「Tea Consent」(ティーコンセント)という動画です。
ティー(お茶)
コンセント(同意・承諾・納得)
と銘打ったこの動画は、
「相手がいらないと言ったのであれば、お茶を出すのはやめましょう」
「嫌がる人に、無理やりお茶を飲ませてはいけません」
「1時間前にお茶を飲みたいと言った人でも、あなたがお湯を沸かしている間に心変わりするかもしれません。そんな時はイラつかず、相手の気持ちを尊重しましょう」
という風に、お茶を相手に提供するシーンを例えにしながら、セックスの際は相手から明確な同意を得ることが最も重要であることを、子供たちに分かりやすく教える動画なのです。
⇧Youtubeにも、日本語版がアップされていました。
とても分かりやすい内容ですので、ぜひ確認してみて下さい。
スウェーデンでは、早くからこのような教えが浸透しているので、女の子でもしっかりと「NO!」が言えるのでしょうね。
一方日本では、その場の空気に押されたり、相手にがっかりされるのが嫌で、気が乗らなくても「OK」と返してしまうことが多いのではないかな?と感じます。
日本の性教育現場にも「ティーコンセント」の動画が広まってくれたらいいな…と思いました。