イーロン・マスク氏が直面したジェンダー問題「息子を失った…」

「ジェンダー問題の『ウイルス』により息子を失った」

2024年7月23日。マスク氏は動画インタビュー内で、自身の息子が性転換手術を行った旨を明らかにしました。

https://www.sankei.com/article/20240723-TVHT65SVYRF5TIMWLTLZN6J7KQ/

 

インタビュー内で、「息子を失った。(ジェンダーやマイノリティーなど)社会問題に意識が高い『ウイルス』によって殺された」と比喩(ひゆ)的に自身の複雑な心境を語ったマスク氏。

 

マスク氏の息子さんが、女性への性別変更に伴う名前の変更を裁判所に申請したのは2022年4月。彼はまだ18歳になったばかりでした。

 

マスク氏は息子さんが思春期抑制剤を投与する際、医師から「息子さんが(ジェンダーの悩みにより)自殺してしまうかもしれない」となかば脅迫めいた文言で署名を求められたとして、怒り心頭な模様。

 

同氏の「信じられないほど邪悪だ。これ(=子供に性転換を促すこと)を推進してきた人々が刑務所に行くことに同意する」という言葉からも、怒りの度合いが読み取れます。

米国で問題視されている「ジェンダー肯定医療」

ここで、今アメリカで問題視されている「ジェンダー肯定医療」について解説します。

 

これは端的にいえば、思春期の子供たちが訴える「性の違和感」に敏感に耳を傾け、彼らが望む処置を行う医療を指します。

子供の要求に応じて『思春期ブロッカー』と呼ばれるホルモン抑制剤の投与や乳房切除術を受けさせることがあるのだとか。

 

本人の望みならば、それでいいのでは?と思われる方もいるでしょうが、思春期は気持ちやアイデンティティーが不安定な時期です。

 

実際に、思春期の決断で性転換を行い、大人になって冷静に考えたのち「やはり自分は性転換を行うべきではなかった」と後悔される方々の事例も非常に増えているとのこと。

 

日本でも性転換手術を受けられた芸能人がいらっしゃいますが、「彼女たち」は性の不一致に悩みながらも社会経験を積み、自分のアイデンティティーがしっかりと確立された上で手術に臨まれているように思います。

結果、手術を後悔されるどころか、皆さん本当に第2の人生を謳歌しているように見えますよね。

 

心が未熟なうちに下した選択が間違っていて、それがその後の人生に暗い影を落とすとしたら、これほど恐ろしいことはありません。

カリフォルニアの新法

マスク氏は7月16日、カリフォルニア州がトランスジェンダーの子供を巡る新法を成立させたことに反発し、X(旧ツイッター)と宇宙企業スペースXの本社を同州からテキサス州に移転すると表明しました。

マスク氏をここまで怒らせた「カリフォルニア州の新法」とは、いったいどのような内容なのでしょう?

以下、こちらの記事からの引用です。

 

トランスジェンダーの児童や生徒は「恐れや罰則、報復なしに学校で自由に自己主張する権利を持つ」と明記した。

同意なしに教員や職員によって性自認を明かされないことも、その権利のひとつだと位置付けた。

法はまた、子供に性自認を周囲に明かすよう無理強いすれば、「家族と信頼を構築し、本人の心の準備ができたときに対話する機会を奪う」ことになるとした。

法を順守して子供の性自認の秘匿を守った教員に対し、解雇などの報復措置をとることも禁じた。

 

以上が新法の大まかな骨子のようですが、子供の発言がいかに尊重されているかが分かります。

これだと、親や教師がいくら注意喚起を促しても、子供の意見が勝つ場合が多いでしょう。

 

親が子供の将来を心配し、自分の考えを今一度見つめなおすよう助言することすら、子供の権利を侵害する行為だとされたら、マスク氏のように州を離れる選択をする家庭も増えるのではないでしょうか。

 

こういった事情で、マスク氏はLGBTQに批判的なトランプ氏の支持を表明した訳ですが、みなさんはアメリカで起きているこの現状について、どう思われたでしょう?

 

今回の大統領選でトランプ氏が敗退すれば、日本にもカリフォルニア州のような子供のジェンダーに関する法改正の動きも出てくるかもしれません。

 

日本の将来にも影響がかなりありそうなアメリカ大統領選挙。

今後も当ブログではLGBTQの話題と合わせて注視して行こうと思います。

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